格安SIMの『無制限』には3種類!
利用時の注意点も説明します。
格安SIMの中には、無制限で利用できることを謳っているところもあります。無制限で利用できるなら大手通信事業者から格安SIMへ乗り換えを検討する人もいるでしょう。しかし、何が無制限なのか把握した上で利用することが大事です。データ通信が無制限で利用できるものと捉える人が多いですが、必ずしもそうとは限りません。
本記事では、格安SIMで無制限を謳っている場合の意味と利用時の注意点について解説します。
格安SIMにおける無制限
格安SIMで無制限で利用できることを謳っている場合には、大きく分けて3種類のパターンがあります。申込みをする前に、どのパターンなのか確認しておくことが大事です。利用開始後に自分の認識と異なることに気づくと、短期間でまた別の通信事業者に乗り換えることになってしまいます。
では、格安SIMにおける無制限の3種類のパターンについて見ていきましょう。
データ通信容量が”無制限”
一般的に格安SIMにおいて無制限といった場合には、データ通信容量が無制限ということを意味します。通常は1ヶ月で利用できるデータ通信容量が決まっていますが、無制限なら文字通りいくらでも使用可能です。データ通信容量がなくなる心配がなく、大容量の通信も気軽に行えます。
ただし、データ通信に関して完全に制限が設けられていないとは限りません。たとえ通信容量が無制限であっても、通信速度に制限がかかるケースがあります。実際に多くの通信事業者では、高速通信可能なデータ量に上限が設けられているプランが一般的です。上限まで使い切った後は低速通信に切り替わります。低速通信では無制限に通信可能です。
通話時間が”無制限”
データ通信だけでなく、通話に関しても無制限が適用されるケースがあります。通常なら通話は利用時間に比例した料金が発生する仕組みです。また、格安SIMの場合には、大手通信事業者と比較して通話料金は割高な傾向にあります。
しかし、一部の格安SIMではかけ放題のプランやオプションを用意しており、一定の料金で無制限に通話を利用可能です。無制限の具体的な内容としては、完全無制限の場合と時間上の上限が設けられている場合があります。
完全無制限というのは、いくら通話してもプランの基本料金やオプション料金以外は料金が発生しないということです。時間上の上限というのは「5分まで通話無料」や「10分まで通話無料」のようなプランやオプションを指します。5分まで通話無料であれば、5分以内に通話を終了すれば通話料金がかかりません。5分を超えた場合には、超えた分に関してのみ通話料金がかかる仕組みです。例えば6分通話をすれば、1分間の分だけ通話料金がかかります。
格安SIMによっては、専用の通話アプリを使用した通話のみ通話無制限が適用される場合もあります。また、特定の電話番号宛の発信は対象外になるなどの条件を設けているところも多いです。例えば、ナビダイヤル(0570)へ発信する場合には料金がかかってしまいます。なお、専用の通話アプリでは緊急通報に対応していない場合もあるため注意しましょう。
特定のサービスのデータ通信容量が”無制限”(カウントフリー)
一部の通信事業者では、特定のサービスを利用する際の通信容量がカウントされず無制限で利用できる場合があります。カウントフリーと呼ばれていることが多いです。オプションで利用できる場合もあれば、デフォルトで適用される場合もあります。
例えば、LINEMOならLINEの通信がカウントフリーです。LINEをいくら使っても通信容量はカウントされず無制限に利用できます。
また、BIGLOBEモバイルでは、YouTubeやABEMAなど21種類のサービスの通信を無制限で利用できるオプションがあります。
無制限プランの注意点
データ通信容量の無制限プランを利用する際は、通信容量をまったく気にしなくてもよいというわけではありません。使い方によっては何らかの制限がかかってしまう場合もあります。無制限プランを利用する場合でも、内容をよく理解しておくことが大切です。
では、どのような点に注意して利用すれば良いのか見ていきましょう。
1日あたりの利用量によっては速度制限がかかるケースも
データ通信容量が無制限を謳っているプランでも、過度な通信を抑制するために、1日で利用できる通信容量に制限が設けられているケースがあります。その場合、1日の制限容量を超えると通信制限がかかってしまうため注意しましょう。あくまで1ヶ月で利用できる通信容量が無制限だと捉えておく必要があります。
ほとんどの通信事業者で、1日の通信制限にかかった場合には、まったく通信できなくなるわけではありません。速度制限にかかり、低速でしか通信できなくなるところが多いです。
また、1日ではなく3日間や1週間など、一定の期間での通信容量を対象にして判断される場合もありますので、事前に契約先の事業者に条件を確認しておくと良いでしょう。もし不明な場合は、無制限プランであったとしても、あまりに短期間や短時間の間に大量の通信をするのは避けておくのが無難でしょう。特にテザリングをすると、短時間で大量の通信をしてしまう可能性があるため注意が必要です。
無制限で通信できる最高速度を確認
無制限を謳っているプランでも、無制限で通信できる最大速度は異なります。通信事業者によっては、常に高速通信を利用できるところもあれば、最大で1Mbpsや300Kbpsなどに制限されている場合もあります。
無制限とはいっても、あまり通信速度が遅いと快適な利用はできません。1Mbps程度の速度が出ればそこまで不便ではありませんが、300Kbps程度しか出ないと、ストレスに感じる人が多いでしょう。
普段の用途と照らし合わせて快適に利用できるかどうか判断することが大切です。
快適に利用するための目安となる速度
メールでテキストのみのメッセージを送受信する用途なら、128Kbps〜1Mbps程度の速度で快適に通信できます。そのため、300Kbpsでもさほどストレスに感じることはないでしょう。SNSでもテキストでのやり取りのみであれば、メールと同程度と捉えて問題ありません。
Webサイトの閲覧などブラウジングであれば、1~10Mbps程度の速度で快適に通信できます。300Kbps程度しか出ない場合にはストレスを感じてしまうことが多いです。1Mbpsでもやや遅く感じられるでしょう。
YouTubeなどの動画視聴では、快適な速度は画質によって異なります。SD画質であれば1Mbpsでやっと視聴できるくらいです。HD画質なら2.5Mbps程度の速度がないと、途中で止まってしまう可能性があります。
指定のアプリからでないと無制限対象外となることも
無制限で利用するためには、指定のアプリを使用しないと対象外になってしまう場合もあります。
例えば、通話無制限のプランの場合には、通信事業者が専用の通話アプリを提供していることが多いです。専用の通話アプリでの通話のみ無制限の対象になり、標準の通話アプリを使用した通話は対象外になることが多いため注意しましょう。
カウントフリーの場合には、使用するアプリで対象かどうかを判断されることが多いです。例えば、YouTubeの通信が無制限の場合には、YouTubeアプリを使用して視聴するようにしましょう。YouTubeはブラウザからでも視聴できますが、ブラウザで視聴した分の通信は無制限の対象外になる可能性があります。
格安スマホならLIBMO
格安SIMの無制限について理解した上で、格安SIMへ乗り換えたいと考えている人にはLIBMOがおすすめです。
LIBMOでは、通話の無制限オプションを3つ用意しています。「5分かけ放題」と「10分かけ放題」と「かけ放題マックス」です。通話をする機会が多い人でも、お得に利用できます。また、LIBMOでは、各種通話オプションを利用する際に、専用の通話アプリを使う必要がありません。そのため、アプリの使い忘れなどによって通話無制限にならない通話をしてしまった・・などの心配もなく安心です。また、データ通信の利用頻度が少なく、通話をメインで使用される方向けにゴーゴープランを用意しています。ゴーゴープランは、月間データ通信容量500MB(0.5GB)といった最低限の高速通信利用と各種通話オプションがセットになったプランで、月額1,100円~1,980円(税込)でご利用いただけます。
データ容量無制限プラン「なっとくプラン(ライト)」
なっとくプラン(ライト)は月間のデータ容量が無制限のデータ通信専用のプランです(音声通話はご利用いただけません)。月額528円(税込)とLIBMOのプランの中で最安の料金で利用できます。最大通信速度は200Kbpsのため、どちらかといえばメールやメッセージなどで使用する機会が多い人に向いているでしょう。サブ回線として利用したい人にもおすすめです。
また、高速通信できるデータ容量を追加で購入することも可能です。そのため、普段は200Kbpsのままで、高速通信が必要なときだけ購入するのも良いでしょう。
> LIBMOの通話定額(電話かけ放題)オプション一覧はこちら
まとめ
格安SIMでは「無制限」を謳っているプランやオプションが多いですが、具体的な内容を把握しておくことが大切です。主に通信容量が無制限のケースと通話が無制限のケース、特定のアプリでの通信が無制限のケースがあります。
また、無制限が適用される条件や速度などについても確認が必要です。特定のアプリを使用しないと適用されないケースもよくあります。速度に関しては、普段の用途でストレスなく利用できるかどうかが重要です。
無制限を謳っていても内容はさまざまなので、自分に合った格安SIMやプランを選ぶようにしましょう。
- ※本記事の情報は2024年8月27日時点のデータに基づくものです。